お祝い共同研究のお礼
この度、森尾先生が、本学におかれて一つの区切りをお迎えられましたこと、後進の末席の一人として、唯々、感無量でございます。私は、本学医学部に新設されました分子遺伝学講座に12年前に着任いたしましたが、その当時より、森尾先生を始めとする本学小児科の先生方に多大なるご支援、ご指導を頂いてまいりました。中でも、2014年、2015年に鹿島田先生、松原先生らとともに、先生と共同で発表させていただいた遺伝子編集技術の応用によるY染色体の遺伝子EIF2S3Yによる精子形成の分子メカニズムの解明などの成果は、今尚、医学・生物学の基盤の一部に貢献しているものと自負しており、本学に参加させて頂き、先生方と研究できました幸運を噛みしめております。
森尾先生の実力と魅力
基礎・臨床ともに素晴らしい先輩教授先生方に囲まれ、ご指導を頂いて参りましたが、中でも、森尾先生には、上記の大学院生を介した共同研究に留まらず、大学および学部の運営や展望に関わる、入試改革を始めとする各種委員会において、本当にお世話になって参りました。サイエンティストとしても医師としても、国内を超え、広く世界の多くの方に慕われておられ、医科歯科の看板を背負ってきてくださいました。皆が認め、憧れる絶対的な実力をお持ちになりながらも、それをもって周りを制するのではなく、何時も、学内全ての教官、学生の一人一人を鼓舞し、生かし、それぞれのプレゼンスを高め、そして、何か障壁があるときは、真っ先に乗り出してそれをしたたかに、しなやかに解決し、道を開いてくださる方でした。
From Now On
森尾先生には数えきれないほど、懇親会の場も一緒させていただきました。毎度、「ついていきます!」という私に、「ほんとかな、どこでも言ってんじゃないの?」とあしらう先生との掛け合いがおきまりになっておりますが、これからもずっと、先生をブリリアントなポジコンに、100倍ほど薄めて追いかけていきたいと存じます。先生の更なる飛躍を心より楽しみにしつつ、先生に胸をはって報告のできるような成果を報告に参れるよう、研究に邁進してまいりたいと存じます。本当におめでとうございます。そしてこれからもどうぞご指導、ご鞭撻のほどお願い申し上げます。