退任に寄せてのメッセージ

滝島 茂先生

たきしま しげる

草加市立病院 診療部 小児科 部長

私は、1998年に本学医学部に入学し、国府台キャンパスでの教養部カリキュラム(1年9ヶ月)を終えて"江戸川を渡り"、湯島キャンパスで学生生活を開始したのが2000年1月でした。当時、医学教育の転換期にあり、総合診療部(田中雄二郎 教授)が発足、卒後臨床研修センターが組織され、CBT、OSCE、PBL、医療面接、医学英語講義(Language and Philosophy of Western Medicine: LPWM)など、新しい試みが次々と実践されていく時代に、総合診療部 助教授として多方面でご活躍されている森尾友宏先生に初めてお会いしました。その後、私は2004年4月に開始された「新医師臨床研修制度」の1期生として卒後臨床研修(2年)を終えた後、本学小児科学教室に入局させていただきました。入局後18年余が経過し、「医局」の変遷をたどる中で、ネットワーク病院の小児科は「関連病院」に留まることなく、本学の関連教育施設としての役割を果たし、大学を中心とした『御茶ノ水子ども医療総合ネットワーク』が根付いていることを実感するようになりました。このことは、教室運営の責任者である森尾先生が、教室の目指す方向性を明確にお示し下さり、様々なチャネルを通じてネットワーク全体に浸透させて下さった結果なのだろうと推察致します。今日まで、本当にありがとうございました。東京工業大学との統合など大きな変革を迎える時代におきまして、引き続きご指導の程よろしくお願い申し上げます。