退任に寄せてのメッセージ

田中 里奈先生

たなか さとな

東京医科歯科大学小児科専攻医

森尾先生との関係

森尾先生、ご退任おめでとうございます。専攻医である私がメッセージを送るのは大変恐縮ですが、せっかくいただいた機会ですので感謝の気持ちを込めて筆をとらせていただきます。森尾先生には学生の時から大変お世話になり、その気持ちが大きくなりすぎた結果、決して私が言い始めたわけではないのですが、自称「教授の仲良し」として医局内で独特なポジションを保ってまいりました。これも全て森尾先生のお人柄によるものです。

森尾先生との思い出

森尾先生と初めてお会いしたのは縦断チュートリアルでした。1回目は教授室で、2回目はキャンパスの外で開催されたのが今思えば森尾先生らしく、懐かしく感じます。とにかくいろんなことに挑戦してみたい生意気な学生でしたが森尾先生はいつも笑顔で相談に乗ってくださいました。3年生の放課後に研究室にお邪魔したことや、私にとって大きなチャレンジとなった4年生、6年生での海外留学のことは学生生活の中でも忘れられない思い出です。将来小児科に進みたいと相談したときに、小児科重点プログラムでの初期研修を勧められなければ私は今ここにいなかったと思うと不思議な気持ちです。

森尾先生から学んだこと

遠く離れた立場だからこそ感じる森尾先生の素敵なところは、学生、研修医、専攻医であっても名前を必ず覚えてくださるところです。そして私は森尾先生とお話ししていて怖いと感じたことはありません。組織が大きくなればなるほど厳しくまとめなければならない場面もでてきますが、ひとりひとりを気にかけてくださり、この先生についていけば大丈夫だと自然と思わせてくれるリーダーだと感じています。いつか私が大小の差はあっても組織をまとめる立場になることがあれば、森尾先生を思い出して人とのつながりを大切に人に優しくありたいと思います。

森尾先生への感謝の言葉

長いようで短い間でしたが、学生、研修医、専攻医と目まぐるしくステップアップしていかなければならない時期に森尾先生という存在があったことは大変貴重なことでした。森尾先生にかけていただいた言葉と素敵な笑顔を忘れずに、これからは小児科医として、今後機会があれば研究者として活躍することで恩返しをしてまいります。森尾先生のこれからのご健康とご多幸を心よりお祈りいたします。ありがとうございました。