いつも格好良い森尾友宏先生に感謝と敬意を込めて
森尾友宏先生のご高名は以前から存じていましたが、2019年1月から日本臨床免疫学会の理事長を拝命してから、副理事長の森尾先生にはずっと助けて戴きました。本学会は「横断的免疫学から疾患の克服へ」をテーマとしており、膠原病・リウマチ学を専攻している私にとって、小児科で遺伝疾患や免疫不全症を専門とされる森尾先生とは、極めて目的に叶う組み合わせです。
しかし、この4年間は学会事務局の突然の撤退に始まり、一般社団法人化、新型コロナ禍への対応、コロナ禍での総会の開催や国際化、50周年記念事業、医学会分科会加盟に向けた準備など、波瀾万丈の日々でした。元よりスマートで格好良い(英語ではcoolでしょうか)森尾先生ですが、どんな難題でもcoolに気持ちよく指南、解決され、いつも感銘を受けていました。助けて戴きました。
2020年10月には、コロナ禍の最中に第48回日本臨床免疫学会総会を会長として全面WEBにて開催されました。会長講演「疾患の本質を見抜く免疫学」を始め、交通費が不要なことを利用して国内外の著名な演者を並べ、「出席すれば臨床免疫学の全てを学べる」と銘打った秀逸のプログラムを構成されました。本学会総会の在り方のプロトタイプが形成されたのではないでしょうか。2023年5月には鎌倉で第2回国際臨床免疫シンポジウムをハイブリッドで開催されました。臨床免疫学の世界の最新のトピックスが豪華な演者から続々と繰り出され、とても充実した時間を楽しく共有できました。森尾先生の企画力と人脈には、畏敬の念を抱くとしか言いようがありません。
末筆になりましたが、森尾友宏先生に於かれましては、東京医科歯科大学教授のご退官に際し、長年に亘る多大なるご貢献をなされ、誠にご苦労様でした。とは言っても、森尾先生とはこれからも日本臨床免疫学会に加えて、先生は大学や行政でも要職にお付きであり、多方面でご指導ご鞭撻を仰ぐことになると思います。Coolな先生とご一緒できることをいつも楽しみにしています。これからもどうぞ宜しくお願い申し上げます。