森尾先生との関係、思い出

森尾先生には学生の頃から大変お世話になってきました。初めてお会いしたのは小児科の授業だったと思います。知識だけでなくユーモアを交えた授業はそれまで受けたことがないもので、非常に印象深かったことを今でも覚えています。

後期研修医の時には先生の忙しさも考えず、症例の相談を直接させていただきました。会議でお忙しい中時間を作ってくださり、親身に相談にのっていただきました。また、私は学生時代から同期や部活の先輩後輩から「うっず」というあだ名で呼ばれていました。森尾先生は飲み会などでお話している時は「うっず」と親しみを込めて呼んでくださいます。立場など関係なく同じ視線で接してくださって大変嬉しく思っています。

森尾先生から学んだこと

先生には今の診療・診察の基本を教えていただきました。我々の世代はOSCEが必修化された初期の学年でした。何をどう勉強していいか分からない自分たちのために、先生のお部屋で同期と一緒にベイツ診察法を使って診察の基本を教えていただきました。臨床実習前で未熟な我々のために時間を割いて丁寧に教えていただいたことを感謝しています。教えていただいた聴診器を使った肝臓の診察方法や心音の聴き方などは今でも日々の診察に役立っています。

拡大医局会ではいつも心に残る言葉をお話になっていたと感じています。そんな私が一番心に残っているのは、サブスペシャリティの専門家である前に「自分は小児科医である」という言葉です。免疫の分野で大変ご活躍されているにも関わらず、まず小児科医なのだというお姿に大変感銘をうけました。そして実際に教授でありながら、市中の病院で一般小児の診察をされており、こんな小児科医になりたいと憧れています。

森尾先生への感謝の言葉

御退任おめでとうございます。これまで小児科の医局を引っ張ってきてくださりありがとうございました。キャリアパス委員会発足をはじめとする先生が行われた数々の改革を間近で拝見し、時には参加させていただくという貴重な経験をさせていただきありがとうございました。我々はまだまだ先生のお力を必要としています。これからもご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。