森尾先生との関係・思い出
学生実習のとき、教授回診中に足を止めてお子さんとトランプで遊んでいらしたり、脾腫の診察の仕方について手取り足取り教えてくださったりと、学生ふくめ部下へのお優しさ、そして何より子どもたちへの深い愛情に感銘を受けました。
医科歯科に入局することを見据えて、初期研修では敢えてネットワーク外に出たのですが、その決断をご報告した際にも快く背中を押してくださり、戻ってくるのを待っているよとお声がけくださいました。
入局後、体調を崩していた年度の拡大医局会では、お気遣いのお言葉を直接かけてくださいました。そして、結婚披露宴の際に、森尾先生にスピーチをしていただきました。いずれもレジデントのとき、かつ大学外におりました際の出来事です。お忙しい中で1レジデントのことを気にかけてくださり、お力を貸してくださいましたこと、心より感謝致しております。
森尾先生から学んだこと
森尾先生のお言葉で特に印象に残っていることが2つございます。1つめは「小児科医は未来を創る仕事である」。小児科医としての生きがいを教えてくださったお言葉です。
2つめは披露宴のスピーチでご紹介くださった、「一燈を提げて暗夜を行く。暗夜を憂うることなかれ。ただ一燈を頼め」というお言葉です。小児科医としての信念をもって邁進するということでもあり、夫や私が迷い立ち止まった際に、家庭が暗い夜の中の一筋の光となるような場であるようにということでもありました。
森尾先生への感謝の言葉
学生の頃から現在に至るまで、あたたかいお心遣いをいただき、誠にありがとうございます。森尾先生のもとで学びたいと、医科歯科へ入局させていただいたことで、貴重な診療経験を数多く積ませていただきました。
また、医科歯科の小児科では、多様な働き方ができることを目指し、子育て中の医師や、私のように療養が必要な医師も働きやすい環境を整えよう、という風土を培ってきてくださったことと存じます。その根底にあるのは、上記のエピソードが示すような、森尾先生が医局員ひとりひとりを大切にされ、慮ってくださるお心だと存じます。
これまで医局員たちのため、そして何より子どもたちのために、長年ご尽力いただきまして、誠にありがとうございました。
森尾先生とご家族のこれからのご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。