退任に寄せてのメッセージ

佐藤 英子先生

さとう えいこ

JR東京総合病院小児科(医員)

森尾先生との思い出

森尾先生、ご退官おめでとうございます。先生に初めてお会いしたのは、東京医科歯科大学の学生時代、5-6年生の頃だったと思います。OSCEやPBLなど医学部の教育も進化している時期でした。先生は医学部の教育に深く関わっていらしたと記憶しております。少人数グループに分かれた授業も多くあり、ある時先生が私たちのグループに来られました。BCG接種の意義をその時に初めて知ったり、授業の最後に学生個人のプレゼンテーションの機会があったりと、先生の授業は大変興味深く楽しいものでした。先生にすっかり魅了された私たちは、授業中に先生にお勧め頂いた英語の本を早速購入しました。私だけでなくグループの全員が購入したのではないかと思います。黒く厚いベイツの身体診察の教科書は今でも大切に実家にあり、やる気になったその頃を思い出します。森尾先生はその当時から颯爽としていて見た目も中身もスマートなことで有名でしたが、小児科に入局してからもその印象は深まるばかりでした。

森尾先生への感謝の言葉

森尾先生、長年のご指導ありがとうございました。医局会や勉強会の際の医局員に対するメッセージがいつも暖かく、細やかな心配りを感じておりました。私がいま小児科医として働くことができているのも先生のおかげであり、大変感謝しております。小児医療に少しでも貢献できるよう進んで参りたいと思います。先生の今後のご健康と益々のご活躍をお祈り申し上げます。